SHORE BASE代表で、「突撃!ヨネスケの釣り旅ch」の釣りYouTuberとしても活動しているヨネスケです。
自身は日本一周釣り旅を通して全国の釣り場を渡り歩いており、特にここ数年は過酷なフィールドである磯へ赴くことが多くなりました。
それらの経験から、「本当に釣り場で使えるバッグは何か?」を徹底的に現場目線で考え抜き、こだわりを詰め込んだのが今回発売したTOUGH DRY BAG 40Lです。
おかげさまで初回生産分は全て完売!たくさんのご購入、本当にありがとうございます!
しばらく売り切れが続いていましたが、追加発注分が届いたため、あらためてTOUGH DRY BAG 40Lの特徴を一から全て解説します。
①耐久性を徹底的に重視した生地やパーツを採用 ②キャンプ用マットを装着できるベルトを装備 ③移動時や荷物の受け渡しに便利な極太ザイルロープハンドル ④夜釣りでも使いやすい反射材入り |
TOUGH DRY BAG 40Lの大きな特徴4つ
耐久性を徹底的に重視した生地やパーツを採用
TOUGH DRY BAG 40Lの制作で最も重視したのは、何よりも耐久性です。
磯でこの手の防水バッグを使用する場合、絶対濡らしたくない貴重品やキャンプ道具を収容するケースが多いと思います。
磯の上は非常に過酷で、時に不意の大雨や潮しぶき、鋭利な岩に擦れるなど危険な要素に満ち溢れていますが、現場でバッグが破れる・・・といった状況だけは絶対に避けなければなりません。
▲洞窟探検アクティビティのケイビング
そこで、TOUGH DRY BAGの生地には防水性と耐久性が非常に高い「PVC1000D」を採用しました。
洞窟探検のケイビング用バッグにも使われる生地で、鋭利な岩礁に何度も擦れてしまうような状況で使用されている、非常に信頼性の高い生地です。
反面重量が重く機動性に欠けるのがデメリットで、バッグ本体で1.5kgもあります。持ってみるとズッシリ重いです。
▲バッグ制作までに作ったサンプル。合計10種類ほど試しました。
ただ、軽量性を重視して荷物を危険に晒したのでは本末転倒です。
様々な生地厚のサンプルを試したうえで「絶対にこの生地が必要だ」と納得して決めました。
バッグの取手には一般的なベルトではなく、登山用の極厚ザイルロープを採用。
また過去に何度かこの手のバッグを使用した際、バッグ本体やハンドルではなく縫製部分が破損するケースが数回ありました。
破損を防ぐため、最も荷重がかかる部分には全て二重縫製を採用。二重にすることで耐久性が一気に向上しました。
キャンプ用マットを装着できるベルトを装備
もう一つ、防水バッグ制作時に必ず搭載したかった機能が「キャンプ用マットを装着できる」ことです。
自身は瀬渡しで夜釣りへ行くことが多く、磯の上で快適に過ごすためにキャンプ道具を毎回必ず持ち込んでいました。
そのなかで、毎回収納に困っていたのがキャンプ用マット。かさばるのでバッグ本体には入らない、入っても収納を無駄に圧迫する、単体で持っていくと風で飛ばされてしまう・・・といった問題を抱えていました。
そこで、TOUGH DRY BAG 40Lの背面にマットを装着できる専用のベルトを2本装備。ベルト幅は自由に調整でき、丸めて収納する大型のマットまで装着可能です。
またバッグ背面にベルトを持ってくることで、マットを装着しながらでも荷物の出し入れが可能になっています。ここも実釣を繰り返して気づいたこだわりポイントです。
もちろんマット以外にも、パックロッドやライフジャケットなど様々な道具を装着可能。使用しない際はベルトの長さを調整することで、嵩張らず収納できます。
移動時や荷物の受け渡しに便利な極太ザイルロープハンドル
TOUGH DRY BAG 40Lのハンドルには、この手の防水バッグではほぼ搭載されていない登山用の極太ザイルロープを採用。
圧倒的な耐久性に加えて、一般的なベルト生地より安定して持ちやすく、移動時や瀬渡し時でも安全に運搬が可能に。
ハンドル自体もかなり大型なので、不安定な場での受け渡し時に取手の一部しか掴めない!といった状況でも滑りづらく掴みやすいです。
また、これはめちゃくちゃ細かいポイントですが・・・。ザイルロープハンドルは取手同士をまとめることで、自立するのもこだわりポイント。
100回以上瀬渡し船を利用するなかで、時化の緊急回収時など、時に急いで荷物を受け渡しをしないといけないシチュエーションに遭遇します。
その際、ベルトタイプのハンドルだと自立せず寝てしまい、受け渡し時にてんやわんやになってしまった経験が何度もありました。
変わってもコンマ数秒レベルの話ですが、一瞬の判断が生死につながる過酷な環境でプレイヤーとして活動しているからこそ、例え細かくとも1mmも妥協せず突き詰めて作りました。
夜釣りでも使いやすい反射材入り
極太ザイルロープハンドルは反射材入りのため、夜釣り時でもライトを照らすことで荷物の位置を特定することができます。
バッグ本体に反射材がついているタイプと比べ、どの方向から照らしても反射して荷物の位置がわかります。
TOUGH DRY BAG 40Lに収納しているキャンプ道具全て
では実際、自身は普段どのような用途で使っているか?ですが、一つが絶対に濡らせない撮影機材入れ、もう一つがキャンプ道具を収容しています。
キャンプ道具に関しては、瀬泊まりに必要な荷物をあらかじめ全て収納しているため、このバッグを持っていくだけで釣りキャンプが成立します。
40Lのバッグにどの程度荷物が入るのか?を見てもらうためにも、普段自分が収納しているキャンプ道具を紹介します!
収納しているキャンプ道具一覧
こちらが普段、TOUGH DRY BAG 40Lに収納しているキャンプ道具全てです。一つずつ紹介します。
寝袋・テント
mont-bellのステラリッジテント、同じくmont-bellの寝袋であるダウンハガー、テントの下に引くグランドシートです。
過去に自転車日本一周や四国お遍路の旅をしており、野宿旅で使用していたものを今も使っている形です。
これだけコンパクトなものであれば、他にキャンプ道具を収納してもバッグ一つに収まります。
いずれも磯用としては高級品になりますが、1万円以下の製品でもコンパクトなものを選べば、バッグ一つに収めることが可能です。
キャンプ用マット
バッグ背面に取り付けているキャンプ用マットは、有名メーカーであるサーマレストのリッジレストを使用しています。
特に磯で瀬泊まりする際、マットがないと磯の凹凸が激しすぎて寝るに寝られないので、必須になります。
背面ベルトを長めに作っているので、このような大型マットでも全く問題なく取り付けることができます。
ガスコンロ&キャンプ用鉄板
特に冬の瀬泊まりでは欠かせないガスコンロセット。火力が高く、不安定な足場でも安全使用できるSOTOのコンロを使っています。
MAZUMEの小物ケースに収納しており、最低限の調味料も完備。
このケース、ルアーを入れるにもいいですが、キャンプ道具用としてもめっちゃ便利に使えます。
さらに!近日発売となっている、「SHOREBASE 極厚4.5mmアウトドア鉄板」も同じケースに収納しています。
オリジナルケース付きで、鉄板の形状にこだわっており磯でも美味しくお肉を焼くことができます。
キャンプ用鉄板は夜釣りをワイワイ楽しむために、絶対持って行ったほうがいいです。正直、磯で食べる肉が一番美味いっす(笑)
調理器具
とあるキャンプメーカー製のやかん。メーカー名は忘れました。ホットコーヒーやカップラーメン用に必須です。
飯盒から磯での簡易おでん、パスタ、袋ラーメンまでありとあらゆるキャンプ飯を楽しめるラージメスティン。
コッヘルやフライパンなど様々な調理器具を使っていましたが、最終的にこれさえ持っていけばなんとかなる、ということで落ち着きました。
とりあえず一個持っていくなら、間違いなくおすすめです。
寒い時期の磯コーヒーは体に染み渡りすぎる。ということで持ち運び大推奨のコップはスノーピーク製のステンレスを使ってます。
昔はチタンを使っていて、冷めても直火にかけられるのは便利でしたが、熱伝導率が高すぎて熱くて飲めないのでステンレスになりましたw
その他キャンプグッズ
磯では強風が吹くことが多く、絶対必須の風防。コンパクトかつ安いものであればなんでもいいと思います。
mont-bellのダウンジャケット、ダウンズボンをセットでまとめたものです。こちらも昔に旅をしていたときから使っています。
気温が高い時期でも夜の磯は冷え込むことが多いため、基本的にどんな時期でも入れるようにしています。
無印良品の衣類ケースに、テント用ロープやコーヒー、割り箸、自動炊飯用の固形燃料、日焼け止め等を入れています。
普段はわりとパンパンですが、たまたま中身を抜いていたのでスカスカです(笑)
荷物を全て収納すると・・・。
以上が普段TOUGH DRY BAG 40Lに収納しているキャンプ道具で、実際に入れるとこのような形になります。
※一部荷物が汚れたままで汚くて申し訳ありませんw
一部収納していない道具もありますが、まだ若干余裕があるため、小物であればもう少し荷物を収納することが可能です。
かなり収容力がありますので、かさばるキャンプ道具や防寒着、着替え等を入れるのが特におすすめです。
最後に
今回制作した「TOUGH DRY BAG 40L」はSHORE BASEブランドとして初めて制作したバッグで、とにかく自分のこだわりを詰め込みました。
企画開始から量産した製品が届くまで、丸1年以上かかりました。どうしても妥協したくなかったので、量産までに工場から取り寄せたサンプルバッグは10個以上になってしまいました。
ただそのおかげで、特に磯や堤防に立ち続けるプレイヤーの皆さんに納得していただけるバッグになったと思います。ぜひ一度お手に取っていただければ幸いです。