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超お手軽!堤防でイシダイ(石鯛)を釣るための仕掛け・餌・タックルと釣るためのコツ

超お手軽!堤防でイシダイ(石鯛)を釣るための仕掛け・餌・タックルと釣るためのコツ

2024/09/16 公開

磯の王者、石鯛・・・というと、高価なタックルや餌を揃え、離島へ遠征に行ったうえで何度も通い、やっと釣れるという印象があります。

しかし!場所とタイミングさえ合えば、実は堤防でも簡単に石鯛が釣れます。しかもタックル、餌ともにお金をかけなくてOK。

完全にこの釣りにハマってしまいましたので、今回は堤防で石鯛が釣れるポイント、条件、タックル、餌など全て解説します!

 

実はどこでも居る!堤防石鯛が釣れるポイントの探し方

基本的にどんな堤防でも石鯛はいます!

△特にイシガキダイはめちゃくちゃ簡単に釣れます!

 

なんとなく石鯛ってそこらへんの港にはおらず、潮通しがいい岩礁や沖磯にしか居ない印象がありませんか?

水中カメラで海中を覗くとわかるんですが、想像以上に神出鬼没でどんな場所にもいます。なんなら港の最奥部にもよく入ってきます。

同じ海域の磯で石鯛が釣れているなら、釣れるかどうかは別にして、基本どんな堤防でも石鯛はいる!と思っていいです。

 

水深があり潮通しがいい堤防なら高確率で釣れる

 

では、どんな堤防でも釣れるのか?というと必ずしもそうではない。その場に石鯛がいても餌を食わないことが非常に多いです。

全くアタリがないのに、水中カメラを投入すると目の前に石鯛がいた・・・というケースがこれまで何十回とあります(苦笑)

なぜこういうことが起きるのか?ですが、石鯛の生態として「潮通しのいい場所へ着いて給餌行動を行う」ことが挙げられます。

 

 

早い話が、潮の動いている場所やタイミングしか口を使わないことが多いよ、ということです。もちろん潮止まりで食うこともありますが。

潮通しのいい堤防のほうが個体数も多いし、最も石鯛が餌を食う「潮が流れ出したタイミング」が1日に何度も起こるので、チャンスも多くなります。

また潮通しがいい場所は石鯛の好物である貝やカニなどの生物も多くついているので、餌を求めて回遊する個体数が多くなります。

 

ロクに潮も流れないような奥まった堤防でも釣れますが、手っ取り早く釣るたら水深があって潮がよく流れる堤防にいくのが確実ですね。

 

テトラ・海中のケーソンなど障害物についた魚を狙う

 

石鯛は壁についた亀の手や貝、カニなどを捕食しているので、必然的にその手の生物が多いテトラやケーソンに着くことが多いです。

地域によってはテトラの穴釣りで釣る場所もあります!流れが緩くても、外洋に面したテトラ等には高確率で石鯛が着いています。

GoogleMapで見ればテトラがある場所はすぐわかるので、航空写真からポイントを割り出すことも多いです。

 

ピトン跡を探しましょう!そこは99%石鯛釣り場です

 

色々とポイントの探し方を解説しましたが、一撃で釣れる場所を特定する方法があります。「ピトン跡がある場所を探すこと」です。

堤防でピトンを使用すると器物損壊に当たるためおすすめしませんが・・実際は未だ多くの人が利用しています。

クエ釣りや他の釣りでピトンを使用することもありますが、外洋に面したテトラでピトンを使用する人は大抵石鯛釣り師です。

 

釣り人が見当たらなくても、ピトン跡があるということは過去に石鯛釣り師が入って石鯛を釣っていたということ。

他にも、堤防だけでなくテトラに直接ピトン穴が空いている場合も。テトラから直接竿を出して石鯛釣りを行った人がいた、ということですね。

過去に実績があれば、通っているうちに必ず石鯛が釣れます。自分は堤防で石鯛釣りのポイントを探すとき、まずピトン跡を探します。

 

堤防で石鯛が釣れる餌は?基本の餌や無料で採取可能なものまで

次に石鯛が釣れる餌は何を選べばいいのか?ですが、ぶっちゃけ甲殻類系やウニ、貝類ならなんでも食べます(笑)

特に堤防は餌取りが少ないため、磯ほど餌の量を用意する必要がなく、なんならその辺の岩場で無料で採った餌でも簡単に釣れてしまいます。

特におすすめの餌を下記にまとめてみました。

※釣り場で餌を採取する場合は、漁業権に抵触しないか必ず管轄の漁協や町に確認してください。

 

種類 価格 おすすめ度
ガンガゼ 無料 or 1個50円〜100円 ★★★
ジンガサ 無料 ★★★
マツバガイ 無料 ★★★
マガニ 無料 ★☆☆
イワガニ 無料 ★★☆
亀の手 無料 ★☆☆

 

餌取りに強く食いも良いガンガゼ

 

最も使いやすくてどの時期にも使えるのは、毒ウニのガンガゼ。地域によっては無料で採取できる場合もあります。

餌取りに強いうえ、集魚効果抜群なので高確率で石鯛や石垣鯛が釣れます。この餌があるかどうかでかなり釣果が変わる印象。

とりあえず困ったらガンガゼさえあればなんとかなります。採取がやや大変なのと、餌をつける際に専用の道具が必要なのがデメリット。

 

食いつき最強だが餌取りに弱いジンガサなど貝類

ジンガサ、マツバガイなど貝類もおすすめ。非常に魚の食いつきが良く、貝餌を入れてアタリがないなら場所を変えたほうがいいぐらい。

ただし餌取りに極端に弱いため、他にガンガゼなど餌取りに強い餌を用意するか、餌巻き糸で補強する必要があります。

ちなみに同じ貝系の中でも亀の手は餌取りに強いですが、食いつきが極端に悪いので撒き餌として使用することが多いです。

 

ちょっと微妙なマガニ・イワガニなどカニ類

 

最後にカニ系。マガニは潮通しがいい場所で採取できて、殻が硬いので餌取りに極端に強いですが、食いが悪いので堤防石鯛には向いてないです。

イワガニは大抵どこでも採取できて、食いつきはいいですが速攻で餌取りにやられるので、この餌単体で釣りするのはちょっと厳しいです。

 

その日によってどの餌が釣れるか?が変わるので、できれば2種類以上餌を持っていくことをおすすめします。

ただ用意するのが大変なので、1種類の餌だけでお気軽に釣りするなら間違いなくガンガゼがおすすめ。

 

堤防で石鯛を釣るためのタックル | 竿・仕掛け・小物を紹介します

堤防石鯛用で向いている竿は?専用ロッドや流用できるもの

 

次に、実際に堤防で石鯛を釣るためのタックルを解説していきます。まずこの釣りの専用ロッドは基本発売されていません。

石鯛タックル・磯竿・ルアータックルで狙うことになりますが、最もおすすめなのが3号〜6号で5m前後の磯竿に両軸リールを組み合わせること。

石鯛用のタックルは重くて扱いづらいしオーバーパワー。一方、ルアータックルは食い込みが悪いかパワーが弱すぎる。

 

タックル 摘要
ロッド 石鯛竿M〜MH、磯竿3号〜6号、
リール 小型両軸リール、石鯛リール
ライン ナイロン10号〜20号、PE10号前後
ハリス ワイヤー36番前後、フロロ16号〜20号
石鯛針14号〜16号、伊勢尼12号〜14号

△堤防石鯛におすすめの具体的なタックル

 

磯竿&両軸リールの組み合わせはタックル自体が非常に軽量ながら、繊細の石鯛のアタリも捉えられ、食い込みがいいのでおすすめ!

全体的にライトなので、ラインはナイロン14号前後、PE10号前後で問題ないです。大型が掛かってもドラグを出せば対応できます。

魚に切られない範囲で、なるべくタックルをライトに・軽量にするのが堤防石鯛で釣果を伸ばすコツです。

 

釣果に大きく差が出る堤防石鯛用の仕掛けはこれ

堤防の壁を狙える「南方宙釣り仕掛け」

 

次に仕掛けですが、一般的な石鯛釣り用の仕掛けからサイズダウンしたものでOK。ワイヤー類を使わなくてもOKです。

水深がある堤防で、壁を垂直に狙う場合は「南方宙釣り仕掛け」を使います。オモリの先に餌が来るので違和感を与えづらいです。

 

ちょい投げするなら「天秤仕掛け」

 

足元が浅い、足元に敷石や石畳が入っていて、少し沖がポイントになる場合は「天秤仕掛け」を使用します。

ちょい投げでも仕掛けが安定しやすく、万が一オモリが根掛かりしても仕掛けだけ回収できます。

ちなみに裏技として、根掛かりの少ない場所ではワイヤーを全てフロロカーボンに変更することで大きく釣果を伸ばすことが可能です!

※市販の仕掛けでフロロカーボンハリスの石鯛仕掛けは存在しないため、自作する必要があります。

 

堤防で石鯛を釣るコツは? | 潮・時間帯など

狙う堤防で潮が流れるタイミング・時間帯を把握する

△潮が流れる時間帯にアタリが集中した

 

次に、一匹でも多く石鯛が釣れるコツを解説していきます!最初にやるべきは、狙いの堤防で潮が動くタイミングを把握すること。

堤防は磯と違って四六時中潮が動くことは少なく、上げ潮・下げ潮のどちらかで潮が動くケースが非常に多いです。

基本的に石鯛は潮が動くタイミングで餌を捕食するため、「狙いの堤防でいつ、どのタイミングで潮が動くのか?」を把握するのが一番の近道です。

 

例えば自分のホーム堤防Aでは下げ潮で一気に潮が動く一方、ホーム堤防Bでは上げ潮でしか動きません。

潮が動かない時間帯は餌取りの反応しかなく、潮が動き出した瞬間にバタバタ本命が釣れたりします。

沖堤防など潮通しがいい場所は両潮動いたり、タイドグラフ通りに動かないこともありますが、潮通しのよくない地波止ほど素直に動きます。

まずは狙いのポイントに1日釣りをして「いつ潮が動くか?」を把握しておき、次回以降の釣行で役立てるのが最も早く石鯛に近づく方法です。

 

何度も仕掛けを打ち返して探ってみる

△最初は当て潮側で変化のある部分を扇状に探る

 

磯の石鯛釣りはシモリ周りや、根が荒い岩礁のなだらかな部分などアタリの出る場所を明確に把握できることが多いです。

一方、堤防は人工物なので周囲と同じ形状で、どこで石鯛が当たるか?完全には把握が難しいケースが多いです。

逆に、磯の石鯛釣りと比べて明確な強みもあります。それは切られる心配が少ないので、「タックルを軽くできる」こと。

 

△反応がなければ手前方向に探っていく 

 

石鯛は基本的に上から落ちてくるものに強烈に反応する魚なので、実は「何度も打ち返す」ことが釣果を上げるコツだったりします。

ポイントを特定しづらいが、タックルが軽く何度も何度も打ち返せるメリットを使って、周囲を探ることで釣果を伸ばすことが可能。

自分は堤防で石鯛を狙う際、根が荒すぎる場所を除いて反応が出るまで数分起きに扇状に探り、餌取りや本命のアタリが出たら集中的に同じ場所へ何度も仕掛けを入れます。

 

餌釣りというより、ワームでロックフィッシュを狙っている感覚に近いですね。

今まで反応がなかったのに、動かした瞬間にアタリが出ることも多いため、竿受けに放置するのではなく頻繁に動かすと飛躍的に釣果が伸びます。

 

周囲が波立つほど時化た日に釣りすると大型が出る

△時化の日に堤防で出た68cmの石鯛

 

そしてもう一つ、個人的に堤防石鯛を釣る最大のコツは「時化て波立っているような日に釣りすること」だと思っています。

石鯛以外の魚もベタ凪より多少時化た日のほうが警戒心が緩まって釣れますが、石鯛においては特に顕著だと考えています。

警戒心も大きいですが、海が荒れると壁際に付着した貝類や甲殻類が落ちて捕食しやすくなるからでは?という仮説を立てています。

 

事実として、過去爆風の堤防で石鯛釣りをやった結果、午前中だけで68cmを筆頭に3枚も石鯛が釣れたことがありました。

翌日、別の釣り人が入ったものの石鯛は0。翌日には時化は治ってベタ凪に戻っていました。

ちなみに別日、時化たタイミングで入ると5kgクラスを筆頭に2〜3枚も石鯛が釣れてしまいました。

 

 沖磯などと違って堤防は多少荒れようが全く問題なく釣りができるのも磯釣りと比べたメリット・強みだと思っています。

 

最後に

△南方の島なら堤防からクチジロも狙える

 

というわけで今回は、堤防で石鯛を釣る方法について解説してみました!

あまりやっている人が少ないだけで、タイミングさえ合えば簡単に釣れてしまう堤防石鯛釣り。

まだまだノウハウが確立されていませんが、人が入っていない分人気の沖磯より釣れるのでは・・・?と考えています。

堤防で石鯛釣りをする様子はたまにYouTubeにアップしていますので、ぜひチェックしてみてください!

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