日本一周釣り旅を通して北海道から沖縄まで、全国様々な釣り場でブッコミ釣りを行っているヨネスケと申します。
この釣りは本当に面白く、仕掛けを放り込んで待つだけでありとあらゆる魚が釣れます。
大物が掛かることも多く、例えばこれまで28kgのロウニンアジ、23kgのヒレナガカンパチ、18kgのクエなどを釣り上げてきました!
△ブッコミ釣りで非公式ながら日本記録の魚が釣れました・・・!
今回は数年間ブッコミ釣りを続けてきた経験をもとに、大物を釣るためのコツやタックル、仕掛け、釣り場の選び方など全て解説していきます!
ブッコミ釣り(打ち込み釣り)とはどんな釣り?
▼ブッコミ釣りの流れ |
- 竿に仕掛け・針をセット
- 針に餌をつける
- ポイントに放り込んでアタリを待つ
- ヒット!
ブッコミ釣りは針・餌・オモリのついたシンプルな仕掛けをポイントにぶっ込んで、放置するだけで様々な魚が釣れます。
餌を放り込んだらあとは待つだけ…ですが、様々な工夫をすることで、飛躍的に釣果を向上させられることがわかりました。
ブッコミ釣りで狙える魚種一覧 | 本当にありとあらゆる魚が釣れます!
地域 | 釣れる魚種(ごく一部) |
北海道・東北・北陸 | アイナメ・クロソイ・クロガシラカレイ・カジカ ・サケ(アキアジ) |
関東・関西・中国地方・四国・九州(都市部) | カサゴ・メバル・シーバス・マダイ・クロダイ・キビレ・コブダイ・アナゴ・うなぎ |
伊豆・南紀和歌山・中国地方北部・四国南部・九州(外海) | ブリ・ヒラマサ・カンパチ・クエ・スジアラ・石鯛・石垣鯛・タマン・シブダイ |
鹿児島離島・沖縄 | カンパチ・クエ・クチジロ・ロウニンアジ・カスミアジ・スジアラ・タマン・シブダイ |
この釣りは本当にありとあらゆる魚が釣れます!全て網羅するとキリがないので、各地域で代表的なものを表にまとめました(一部例外あり)
実際にはこの表の軽く10倍以上の魚種を釣っています。その中でも代表的な魚をいくつか紹介します。
大物①:124CM 28KGのロウニンアジ(GT)
20kg以上の大物をブッコミ釣りで初めて釣ったのがこのロウニンアジで、屋久島でスピニングタックルにて仕留めました。
鹿児島や沖縄の離島ではブッコミ釣りで30kgオーバーのGTが狙え、ときには50kgも出ています。
ブッコミ釣り師憧れの魚ですが、タイミング良ければ意外と簡単に釣れる時も!事実、その後同サイズを別の島でも釣り上げました。
▼28kgのGT実釣動画
大物②:124CM 23KGのヒレナガカンパチ
ブリ・ヒラマサ・カンパチの青物御三家はルアーで釣るイメージが強いですが、実はブッコミ釣りでも釣れます!
その中でも群を抜いて大きかったのがこのヒレナガカンパチ。流石に20kgオーバーだと凄まじい引きでした。
ちなみに同じブッコミ釣りで、日本海の隠岐諸島で30kgオーバーのヒラマサも上がっています。夢がありますね!
▼23kgのヒレナガカンパチ実釣動画
大物③:105CM 18KGのクエ
ブッコミ釣り対象魚の中でも、最高峰に位置するクエ。なんとクエ釣り3回目で18kgを仕留めました!
s5kgぐらいまでなら意外と身近な波止でも釣れるほか、場所次第では最大50kgにもなるクエを狙うことができます。
難易度も最高レベルですが、ぜひ本気で狙って欲しいターゲットの一つです。自分は人生を賭けてブッコミ釣りでクエを追っています(笑)
▼18kgのクエ実釣動画
ブッコミ釣りのタックル・仕掛け紹介 | 基本のタックル・仕掛けを紹介
基本のブッコミスピニングタックル
ロッド | ブッコミ釣り用スピニングロッド MH〜XH |
リール | SWスピニングリール 6000番〜20000番 |
ライン | PE4号〜10号 |
リーダー | ナイロン20号〜40号 |
ハリス | フロロ16号〜50号 |
針 | タマン針16号〜24号、GT針26号〜30号 |
餌 | 現地で釣った魚、島ダコなど |
最も基本となるブッコミ用のスピニングタックル。堤防、磯と場所問わず使えます。
タマン・シブダイ・マダイといった代表的な魚から、ロウニンアジ、10kgまでのクエなど大物まで様々な魚種に使うことができます。
一番汎用性が高く、ブッコミ釣りで大物を狙うならまずこのタックルを揃えて徐々に他も揃えていくのがおすすめ。
ブッコミ釣り用の仕掛け
魚種 | 仕掛け |
マダイ・コロダイ | PE3号、リーダー16号、ハリス16号、タマン針16〜18号 |
タマン・シブダイ | PE4号、リーダー20号、ハリス22号、タマン針20〜22号 |
クエ・ロウニンアジ | PE8号、リーダー40号、ハリス50号、GT針26号〜30号 |
最も基本となるブッコミ釣り仕掛けが上記です。この仕掛けを基本に、ありとあらゆる魚をこれまで釣り上げてきました。
誘導天秤を使うことで、違和感なく魚に餌を食い込ませることができます。餌が小さければ100m以上の飛距離を出すことも可能。
糸の太さ、針の大きさを変えることで様々な魚種に対応できます。また潮流に合わせてオモリも30号〜50号まで使用します。
▶︎大物狙いのブッコミ釣り仕掛けの種類と作り方 | 針・ハリスのおすすめも紹介
5年間の経験で得たブッコミ釣りで大物を釣るためのコツ・テクニック
それでは、いよいよ5年間ほど本気でブッコミ釣りを続けてきて、様々な魚種を釣った経験をもとにコツを解説していきます。
魚種によって微妙に異なることもありますが、釣り方は大体同じなので共通することが多いです。
自分で言うのもなんですが、自分で手足を動かして散々試行錯誤してきたノウハウなので、非常に参考になると思います。
ポイント・釣り座選びが最重要です!
ブッコミ釣りは基本的に餌を一箇所に置く「点」の釣りなので、ポイント・釣り座選びが一番大事なんです!
投げて待つだけだから腕なんて関係ないでしょ?と言われますが、どのポイントに通うのか、どの釣り座に立つかで釣果が大きく変わります。
特にブッコミ釣りで釣れる魚の多くは海底の「根・海溝」に着くことが多いので、障害物の周辺に餌を置くのが基本。
その上で、魚が餌を求めて回遊するであろう根・海溝周りに餌を置いてアタリを待つと釣れやすいです。
餌の鮮度も超重要。鮮度の良さで全く釣果が変わります
△現地の釣れたてイカや小魚が最強の餌になります。
ブッコミ釣りは小魚を餌にすることが多いですが、この餌の鮮度で釣果が大きく変わります。
特に普段から生き餌を中心に食べている魚ほど、鮮度が重要になる印象です。GTや青物系などですね。
釣具にこだわるよりも前に、餌の鮮度にこだわりましょう。餌用の小さいクーラーボックスがあると便利です。
昼釣り・夜釣り、どちらが釣れるのか?
△朝マズメ・夕マズメは激アツタイム
ブッコミ釣りというと夜釣りのイメージがありますが、夜の方が釣れるかどうかは魚種によります。
例えば幻の高級魚と呼ばれているシブダイは、たまに日中釣れることもありますが、夜のほうが圧倒的に釣れます。
逆にコブダイやスジアラといった日中に活動する魚は基本的に夜釣りでは釣れません。
△基本日中にしか釣れないスジアラ
大物ほど夜は警戒心が薄れる傾向にありますが、例えばGTやクエなどの魚も日中にも普通に釣れます。
夜釣りにこだわる必要はありませんが、暑い時期は夜の方が快適なのと、周囲が見えない分いつ掛かるのか?とドキドキ感を味わえます(笑)
昼・夜しか釣れない魚を除いて、過度に気にする必要はないです。ポイントとか、潮・餌の方がよほど影響します。
待つだけはNG。頻繁に打ち返しと誘いをかけることで釣果が倍増する
△多いときは5分に1回誘いをかけます。
ブッコミ釣りでは竿に反応があるまで餌を放置し続ける人がいますが、実は頻繁に打ち返しをする人の方が釣果を出しています。
餌を動かした方が反応する魚が多いのと、場所によっては魚の回遊場所が決まっていて、ピンポイントで餌を入れないと釣れないことがあるからです。
何度も打ち返すをすることで自ずと周囲を探ることになるし、反応のある場所をピンポイントで見つけることもできます。
暑い時期の台風後は大物ほど大チャンス!絶対釣りに行こう
△台風後に釣果が爆発!
最後に、高確率で釣果が上がるタイミングを紹介します。それは、暑い時期の台風が通った後・時化後です。
散々暖められた海水が台風で一気にかき混ぜられ、栄養が循環することで全体的に魚の活性があがります。
これまでクエ狙い、GT狙いともに台風後に散々いい思いをさせてもらいました。夏場はむしろ台風さっさと来い!と不謹慎ながら思ってしまいます(笑)
最後に:本当に面白い釣りなのでまずはやってみてほしい
ということで、これまで散々全国でブッコミ釣りを続けてきた経験を全てこの記事にまとめてみました!
特に大物の釣果を出すコツ、という点はかなり参考にしていただけるのではと思います。
記事内で解説したとおり、超大物を狙うとかでなければ手持ちのルアータックルで始められます。
本当に面白い釣りで自分自身最もハマっている釣りので、まずはぜひやってみてほしいです!
YouTubeでは、主にブッコミ釣りを中心に全国で様々な魚を狙っています。
この釣りの面白さを実感してもらえると思うので、ぜひチェックしてみてください。