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【磯】クエ釣りに向いた大型両軸リールとは?各メーカーごとの特性やおすすめリールを解説します。

【磯】クエ釣りに向いた大型両軸リールとは?各メーカーごとの特性やおすすめリールを解説します。

2024/09/22 公開

磯クエ釣りに最も重要なのは竿。続いて竿受けの板バネや仕掛けと続きます。リールは二の次に捉えられることが多いです。

実際クエ釣りに必要なリールの要素はそれほど多くなく、中古で買えばかなり安く抑えられることもあります。

が!!!自分自身色々なリールを使ってきたんですが、個人的にこれはいい!と思うリールが少なく困りました・・・。

 

 

そこで今回は、これまで様々なリールをクエ釣りに使ってきた経験から本当におすすめリール、それぞれ選び方や特性についても解説していきます!

 

磯クエ釣りでおすすめのリール一覧

 メーカー モデル名
ペン セネター6/0、9/0、12/0
SHIMANO ティアグラ30W LRSA、50W LRSA、80W
DAIWA シーラインLD 60P、シーライン600、900
オクマ マカイラMK-30II、MK-50WII、MK-80WII

 

クエ釣りで使える太いラインを100m以上巻けるラインキャパのリールはそれほど多くなく、現行では販売されていないものもあります。

そもそもの話ですが、クエ釣り専用リールは存在せず、基本は石鯛用かトローリング用リールから選ぶことになります。

特殊なものを除いて大半は上記から選ぶことになりますし、現役クエ師のほとんどは表に掲載されたリールを使っています。

 

ペン セネターシリーズ

 

クエ釣りといえば!という超定番トローリング用リール。最大の特徴は何よりも安いこと!新品でも3万円程度で購入できます。

中古で出回っている数も多いし、この手のリールは簡易的な構造で簡単にメンテできるため、中古で買ってもそれほど問題ないです。

最も実績が多く、ベテランクエ師の多くがセネターを使用してます。とりあえずこのリールを買っとけば問題ないです!

 

 

・・・と言いたいところですが、唯一にして最大の問題が一つあります。それは、ドラグ方式がスタードラグなこと。

後ほどドラグ方式については別途解説しますが、デフォルトのままでは最大ドラグがそれほど強くなく、なおかつ瞬時にドラグ操作ができません。

この欠点を克服するため、ハンドル正回転でドラグを締められる「ハンドルドラグ」に改造する人が多いですが、扱いがめちゃくちゃ難しいです。

 

最も実績が多いリールですが、特に大型のセネター9/0からは別途改造がほぼ必須なこと、ハンドルドラグの扱いが慣れないと難しいこと。

自身もセネターシリーズを持ってますが、ベテランから「別のリールがいいよ」とアドバイスを受け、実際に使いづらかったので今は使っていません。

 

 

SHIMANO ティアグラシリーズ

 

現在、磯クエ釣りで自身がメインリールとして使っているのがSHIMANOのティアグラシリーズ。合計4台所持してます。

ナイロン80号100mのティアグラ30W、100号120mの50W LRSA、シーハンター120号100mの80W、磯ハンター100号400m泳がせ仕様の110W。

ドラグ方式がレバードラグかつ最大ドラグが強め、ラインキャパもそれなりに多く、何より入手が容易なのが素晴らしい点です。

 

 

自分もこれからクエ釣りを始める人には真っ先にティアグラをおすすめしてますが、いくつか欠点もあります。

まず第一にセネターと比べると価格が高く、中古でも手に入りにくいこと。また他機種と比べて、重くてゴツいわりにラインキャパがやや少なめな点。

ただ、十分デメリットを補って余りあるメリットがあります。特に理由がなければ自分はティアグラをおすすめします。

 

 

SHIMANO タリカシリーズ

 

上記2機種はトローリング用ですが、タリカは船からの泳がせ釣り用で主に開発されており、全体的にスペックが非常に高いのが特徴。

まずレバードラグ方式なのはもちろん、最大ドラグ力が非常に高く、重量のわりに多くラインキャパを巻けます。

あれ?パッと見、ティアグラの上位互換じゃない?と思いますよね。僕も思ってましたが・・・実は大きすぎる欠点が一つあります。

 

それはスプールの回転性能が良すぎる上、遠心ブレーキ等もついてないので遠投しようとするとバックラッシュしまくること。

ティアグラは遠心ブレーキ等はついてませんが、回転性能がそこまで高くないからか普通に60m〜70mほど遠投可能。

鳴きバネを入れればバックラッシュしませんが、にしてもめちゃくちゃ投げにくいです。真下に落とす釣りにはいいですが、少しでも投げる釣りには向いてません。

 

 

DAIWA シーラインシリーズ

△現行のシーライン LD40P

 

DAIWAにも同じトローリングリールのシーライン600、900シリーズがありますが、残念ながら両機種とも廃盤になっていて入手が難しいです。

現行だと最近発売されたシーライン LD40P、LD60があり、クエ釣りに使えるとしたらLD60。PE50号を100mちょっと巻けます。

重量1kg程度とクエ釣り用としては軽いですが、ラインキャパも少ないのでライトクエ用ですね。

 

 

オクマ マカイラシリーズ

 

ティアグラともう一つ、おすすめできるリールがあります。それが海外メーカーのオクマ マカイラシリーズ。

こちらも大型クエを釣っている人の中では使用者が多く、全体的に最大ドラグ、ラインキャパ、重量ともにバランスがいいです。

自分もティアグラの番手を追加するとき、このマカイラシリーズと悩みました。というか一度は買いましたが、在庫がないということでキャンセルになりました。

 

デメリットはまず価格が高く、入手が難しい点。自分が欲しい番手はティアグラのどう番手と比べて2〜3万円高かったです。

またもう一つ・・・知り合いの方が一度購入されたのですが、牙城クエのロッドとリールシートの相性が合わず、グラグラしたそうです。

おそらく海外仕様になっているか、トローリング用のためfujiの一般的なリールシートと相性が悪かったのかも知れません。

 

 

クエ釣りに向いたリールの選び方や各特性

最大ドラグ力の違い | 最低でも10KG以上は必要

 

まずクエ釣り用リールで最も必要な要素が最大ドラグ力。竿を地面に固定して釣るので、ドラグ力が高くないと竿のポテンシャルが100%発揮できません。

少なくとも手元でドラグ10kg以上は必要。ちなみにクエ竿はガイド数が多く、その分摩擦力も強くなるため手元ドラグが弱くても、思ったより強くなります。

逆に大型クエに対しては、竿が折れるかラインが切れる前にドラグを出して対応するので、極端に強いドラグは必要ないです。

 

ドラグをハンマーで叩いて無理やり強くする人もいますが・・・巨大すぎるクエや外道は物理的に止められないので、そこまでする必要はないです。というか危ないのでやめてください😂

最大ドラグが重要!といいましたが、今回紹介したリールはセネター以外全て基準を満たしているのでそこまで気にする必要はないです。

セネターも大型サイズは改造が必要ですが、強化ギアやドラグ改造セットが売ってるので基準を満たせます。

 

ドラグ方式の違い | レバードラグ・スタードラグ

 

最大ドラグよりも、ドラグ方式のほうが問題。一般的なバス用のベイトリール等はハンドル横のパーツを回すスタードラグを採用しています。

一方、他のトローリング用リールはハンドル横のレバーで調整できるレバードラグを採用しています。ドラグ力が強く、ファイト中にも簡単に調整できます。

スタードラグは構造的にあまりドラグを締めることができず、またファイト中の微調整が難しいのであまりクエ釣りには向きません。

 

 

唯一スタードラグを採用しているのがセネター。6/0程度までは無改造で大丈夫ですが、9/0、12/0になるとギヤやドラグ力が足らず改造する人が多いです。

この時、ハンドル正回転でドラグ強化、逆回転でドラグを緩められる「ハンドルドラグ」という新しい方式を組み込むんですが、非常に操作が難しい・・・。

例えばエイやサメなんかの超大型外道との格闘では、走る角度や距離によってドラグ力を調整しながらファイトします。

 

通常のレバードラグなら簡単に微調整できますが、ハンドルドラグは逆回転でドラグを緩めるという特徴から、下手するとドラグが一気に緩まります。

スプールでラインが絡まってストップ、そのまま外道に走られて最悪ロッドが折れるか、ガイドが吹っ飛ぶなんてことにも・・・。

慣れれば操作できますが、もともと操作が難しい上、ファイト中だと焦って余計にトラブルが発生する可能性も。

どちみち改造しないといけないのは手間ですし、費用もかかるのでセネター6/0以外はちょっと微妙かな・・・と個人的に思ってます。

 

糸巻き量の違い | 必要なラインを最低100M巻けるか?

 対象サイズ ライン モデル
〜20kg ナイロン50号〜60号、PE30号〜50号 ペンセネター6/0、ティアグラ30W LRSA、シーラインLD 60P、600、マカイラMK-30II
〜30kg ナイロン80号〜100号、PE60号〜80号 ペンセネター9/0、ティアグラ50W LRSA、シーライン900H、MK-30II
〜40kg ナイロン100号〜120号、イソハンター80号〜100号、PE100号 ペンセネター9/0、ティアグラ50W LRSA、シーライン900H、マカイラMK-50WII
〜50kg超 ナイロン120号〜150号、イソハンター120号 ペンセネター12/0、ティアグラ80WA、マカイラ MK-80WII

 

最後に、番手の選び方として重要なのが糸巻き量。基本的にクエはそれほど走る魚ではないので、必要なラインを100m巻ければOKです。

自分は釣りをする場所によってある程度最大サイズが決まってくるので、場所によってリール含め使用するタックルを決めます。

ただ南方離島のエイ・サメなど超大型外道が掛かる海域では、100m以上ラインが出されることもザラにあるので、最低でも150mは巻いていたほうが無難です。

 

最後に:中古、オークションで探すと安く手に入るかも

ということで今回は磯クエ釣りにおすすめのリールと選び方を紹介してみました。結論としてはペンセネターかティアグラがおすすめということですね。

この手のクエ釣り用リールは中古で出回ることも多く、中古ショップやメルカリ、ヤフオクなどで探すと思わぬ掘り出しものが見つかる可能性も。

ただ!唯一注意してほしいのは、ラインが巻いた状態で長く放置され、スプールが腐食しているケースがあります。

特に一般的なリールと比べてトローリング用はそのリスクが高くなるので、購入する際は要注意です!

 

▼これまでクエ釣りをやってきた全てを下記で解説しています。

クエ(アラ)釣りの基礎知識 | 磯・堤防でのタックル・仕掛け・餌・ポイントを徹底解説します!

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