クエ釣りでどんな餌を使えばいいの・・・?と迷う方が多いと思います。実際、地域によっても有効な餌というのは変わってきます。
さらに単純に釣具屋で買える餌だけでなく、スーパーで安く買える餌や無料で釣って釣れる餌もたくさんあります。
そこで今回は、これまでクエ釣りを数年間やってきた実績をもとに、本当に釣れるおすすめの餌や安く手に入る餌を解説していきます!
クエ釣りで最も釣れたおすすめの餌はこれだ!
餌種類 | 入手難度 | おすすめ度 |
---|---|---|
冷凍サバ |
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★★★ |
マイワシ |
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★★☆ |
メジカ | ★★☆ | ★★☆ |
アオリイカ |
|
★★★ |
ヤリイカ |
|
★★★ |
カマス | ★★☆ | ★☆☆ |
ムロアジ | ★★☆ | ★★☆ |
トビウオ |
|
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クエ釣りでこれまで実績を出してきた餌をまとめました。ただ大前提として、ぶっちゃけ餌ごとに大きく食いの差はないと考えています。
例えばGTなど回遊魚系の魚はタイミングや場所によって餌を選り好みする傾向があると感じますが、クエはなんなら腐ってる餌でも食います。
特定の餌だから食う・・という状況は少なく、餌取りに強い、食い込みがいいなど場所・状況によって餌としての機能を果たすか?で決めることが多いです。
餌によって入手難度が異なるので、その時用意できる餌で、なるべくその場所に合わせて機能を果たせる餌を買うのが正解だと思っています。
冷凍サバ | ★★★
クエ釣りでは定番中の定番かつ、渡船屋や釣具屋、漁協で最も簡単に手に入る餌。内容量も多く、つけ餌・撒き餌両方で使えます。
臭いが強いため集魚効果も抜群で、頭の骨が硬いためそれなりに餌取りにも強いです。非の打ち所がない餌ですね。
普通に買うと15kg4000円程度しますが、漁協から直接買うと1500円〜3000円程度で購入できます。事前に近くの漁協に確認してください。
これは持論ですが、個人的にこの餌の最も優れている部分は頭がつけ餌、胴体が撒き餌と2つの役割を果たしていること。
餌取りの多い場所では真っ先に柔らかい胴体が食われてなくなりますが、骨の硬い頭の部分は残ります。で、最終的にクエはこの頭を目掛けて食ってきます。
過去に釣った18kgのクエはこのパターンでした。頭だけ残ると針が大きく外に出る形になるので、フッキング率も抜群に良くなります。
ただ逆に、餌取りが少なく胴体が食われない場所では針掛かりが悪くなるのであまり向いていません。
マイワシ | ★★☆
同じく簡単に手に入りやすい20cm程度のマイワシ。サバと同様に青魚系で集魚効果が高く、撒き餌としても有用です。
ただイワシはサバと違って頭の骨が柔らかいので、餌取りにすこぶる弱いです。一方、胴体をカットしやすいので撒き餌として超優秀。
自分はサバとイワシが両方手に入るなら、サバをつけ餌、イワシの撒き餌として利用してます。餌取りの少ない場所ならイワシメインでも問題ないです。
メジカ(ソウダガツオ) | ★★☆
メジカはサバより入手難度が高く高価ですが、血の量が多く臭いも強いため集魚効果は最高なのと、全身が硬いので特段餌取りに強いのが特徴。
餌自体も非常に大きいので、50kgオーバーのクエが狙える南方離島でよく使っていました。ちなみに漁協で購入しても10kgで5000円ほどします。
餌取りも多い南方離島では最高の餌ですが、一方で餌取りの少ない地域は食い込みが非常に悪いので、地域によってかなり向き不向きがある印象。
一応、実績としてはクエ釣りでメジカを使って、23kgのヒレナガカンパチを仕留めました。サバでも同じような食ったとは思います(笑)
アオリイカ| ★★★
△最強餌の一つ、アオリイカ泳がせ。実は生存力も異常に高いです。
自分で無料で釣れる餌かつ、餌取りにもイカにしては強く食い込みも抜群で、集魚効果も最高と個人的につけ餌として最高レベルなのがアオリイカ。
特に現地で釣ったイカの泳がせは最高で、イカが釣れる地域ならクエ釣りセットと一緒にエギングセットと、泳がせ用の仕掛けまで持って行ってます。
アオリイカが手に入ったらここぞ!という時合いに必ず投げ込んでますが、これまで多くの実績を残しています。
△墨まみれのアオリイカも最強餌の一角
唯一で最大のデメリットは非常に入手が難しいことですね。
事前に釣るにしてもエギングで釣れるかは未知数だし、まして現地で釣れるかどうかは運。足元からドン深なクエ釣り場ではあまり釣れませんしね。
スーパーでも手に入りますが、大体が1kg近くでデカすぎるうえ、価格も非常に高価。これなら自分で食ったほうがマシですw
ただ自分の地域ではコロッケサイズのイカが小マシな値段で売られている時があるので、購入できる時は必ず持って行くようにしてます。
ヤリイカ・マイカ| ★★★
アオリイカほど入手難度は高くなく、比較的安く買えるのがヤリイカ・マイカ。非常に柔らかく、食い込みは最強レベルに良いです。
自分の住んでいる五島エリアでは、餌取りが少なくサバをあまり齧られません。そのため、食い方によってはフッキングに至らないことも多いです。
イカならサバで掛からないような食い方でもガッチリフッキングします。餌取りの少ない時期だと、イカしかつけ餌を持っていかないこともあります。
最大の欠点は、今回紹介しているどの餌の中でも餌取りに弱いこと。南の地域でイカを使うと、マジで一瞬でなくなりますw
仮に餌取りが少ない地域であっても、砂地が主体だとヌタウナギの猛攻を食うときがあり、イカはものの数秒で跡形もなく消えます。
またこの手のイカは鮮度を保つのが難しく、しっかり冷やさないと一瞬で腐ります。まぁ腐っても食う時は食いますが・・・。
カマス | ★☆☆
もう一つ、汎用性はないが餌取りの多い状況の特攻餌として使えるのがカマス。回遊がある時期なら、スーパーで安く買えます。
一見するとフォルム的にあまり釣れなさそうですが、実はクエ・青物問わずカマスが大好物で釣れるときはめちゃくちゃ釣れます。
自分が初めて推定20kg超クエを掛けた時も釣れたてのカマスで、その後沖堤防で14.9kgを釣った時もカマスでした。
非常に臭いが強く集魚効果が高いのと、鱗のある魚なので餌取りに強く、頭の骨が硬いので最悪頭だけは残ります。
14.9kgのクエを釣った時はヌタウナギが大量発生していて、サバですら一瞬で無くなる状況。そこでカマスの頭を2つつけて投げたら釣れました。
餌取りが少ない地域ならあまり食い込みがよくない・・・など場所によって良し悪しが分かれるので、使えるかどうかは場所次第な印象です。
ムロアジ | ★★☆
クエ釣りの餌というより泳がせ餌のイメージが強いですが、地域によっては簡単に手に入るムロアジ。
他のアジ系統より臭いが強く、餌取りに強め。ムロアジでクエを釣ったことはありませんが、GT28kg×2を筆頭に他の大型魚の実績が多数あります。
積極的に使うことは少ないものの、九州南部や南方離島では釣り用としてスーパーでパック売りされているので筆頭の餌になります。
トビウオ | ★ ☆☆
一部地域や時期によっては手に入るトビウオ。臭いが強く、なおかつ餌取りにもそれなりに強い優秀な餌です。
ただ入手できる場所やタイミングが非常に不安定なのと、他にも優秀な餌が多いので、クエ釣りであえて使う理由はあまりないな、という印象。
ただ金額が非常に安いので、予備餌や撒き餌としてはよく使います。
スーパーで安く手に入る&無料で入手可能な餌
アジ
スーパーで安く買えて、無料でも釣れる筆頭の餌がアジ。入手難度はめちゃくちゃ低いですが、つけ餌としても撒き餌としても微妙です。
青魚系ですが身が固く、餌取りには強いものの食い込みはそれほど良くないです。臭いもそれほど強くないので、撒き餌としても微妙。
基本的に好んでアジを用意することはないですが、非常に安価かつ簡単に手に入るので、他の餌が手に入らない時や気軽に堤防で狙う時に使用します。
アオリイカ
自分で釣って用意するなら絶対にこれ。堤防の小アラから磯での10kgオーバーまで数々の実績があります。
用意するなら、やはり300g以下の小型か、見た目そっくりですが別種のクワイカ類がおすすめ。
ちなみにGTやタマン狙いでも効果は絶大で、過去に20kgオーバーを始め何本か取っています。
イスズミ
どうしても餌取りが多すぎて釣りにならない時、使用するのがイスズミ。餌取りが多く、ウツボがかかってこない時は大体こいつが主犯ですw
非常に臭いが強く、集魚力は抜群。鱗も硬いので全部取られることはまずないです。サイズが小さければ丸一匹、大きければ切り身にします。
ただ餌のサイズが大きいと食い込まないことが多く、自分はあまりイスズミを使うことはないです。南方のタマカイなど超巨大魚狙いでは非常に有効な餌ですね。
最後に:常に餌確保手段を用意しておくと吉
というわけで今回は、これまでの実績を踏まえてクエ釣りに有効な餌を紹介してみました。
まず第一に餌を用意するにあたって重要なことは、そもそも全ての餌が同時に手に入ることはないので、その場で入手できる餌を使うしかないこと。
いくらアオリイカが最強!といっても手に入る場所がないと使えないので、実際は有り合わせの餌を使うしかないです。
もう一つ・・・もし少しでも荷物を増やせる状況なら、クエ釣りタックル以外に餌を入手できるタックルを用意しておくと捗ります。
沖磯でエギングタックルを使ってアオリイカを釣ったり、ライトゲームタックルでサバを釣って、それを餌にしてクエを釣ったこともあります。
万が一途中で餌切れしても他のタックルがあればなんとかなるので、荷物を多く持ち込める沖磯や沖堤防ならこの方法がおすすめ。
▼これまでの経験をもとにクエ釣りの基礎知識を下記で解説しています。