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【ロックショア】男女群島で21kgヒレナガカンパチが出た!釣り上げたタックルや状況を解説します。

【ロックショア】男女群島で21kgヒレナガカンパチが出た!釣り上げたタックルや状況を解説します。

2024/09/21 公開

2023年5月22日、男女群島下の赤瀬で奇跡がおきました。ロックショアにて、126cm・21kgのヒレナガカンパチを釣り上げることに成功!

滅多に大型カンパチが出ない男女群島で、20kgオーバーのヒレナガカンパチをスタンディングで釣り上げたという偉業を達成しました。

全てにおいて運が良かったとしか言いようがありませんが、同じ場所に通っても一生に一度もないレベルの奇跡なので、記録に残しておきます。

 

21kgのヒレナガカンパチを男女群島で釣り上げた実釣映像

 

当日の様子は全てYouTubeにアップしています。合計1泊2日の肥前鳥島・男女群島遠征という超豪華な内容になっていて全4部作です。

カンパチが出たのは2日目の出来事。カンパチの実釣動画もすごいですが、他にも1日でクエが6本も出るなど非常に良い日でした。

3日間通して見ていただけば、より面白さを実感いただけるはずです!

 

21kgのヒレナガカンパチを釣り上げたタックル解説

 

種類 タックル
ロッド Tulala Baritono 109
リール SHIMANO 19ステラSW 14000XG
ライン PE6号
リーダー スクラム+ナイロン150lb
ルアー タンゲーラ210

 

今回カンパチを釣ったタックルは特段普通のロックショア用。ただ竿だけは、一般的にあまり使われていないTulalaの竿でした。

Baritono109はロックショア用ロッドで、剛竿かつ長いため非常に重く、取り回し性能には欠けます。

ただ、結果的にカンパチをキャッチできたのは長竿であったこと、また10kg以上の負荷をかけてもそれなりに磯際までリーチがあったのが幸いしたのではないかと思います。

 

どのような流れでカンパチが掛かったか?当日の状況解説

△肥前鳥島から移動した先の出来事でした。

 

カンパチが掛かったのは肥前・男女群島1泊2日のうち、2日目。今回は仲間内のチャーター便だったため、憧れのポイントを回ることに。

初日は針古島で夜釣り、2日目は肥前鳥島→下の赤瀬→女島の灯台下と順番に回りました。事前は2日目の午後に起きます。

 

 

憧れの超名礁・肥前鳥島で午前中に釣りをしたあと、時化てきたため午後には移動。下の赤瀬に行くことになりました。

下の赤瀬も大型青物をはじめクエ・石鯛など大型の底物が出ることで有名で、非常に潮通しの良い一級瀬です。

今回はハイサイ探偵団さん、釣りいろはさんなど他のYouTuberさんとの共同企画で、ハイサイさんが下の赤瀬南側、僕は北側に降りました。

 

 

瀬に降りた瞬間から強烈な下げ潮が効いており、下げだとちょうど北側から流れてくるため、釣り座は当て潮になっていました。

あちこちで湧昇流が発生するほどの凄まじい流れ・・・。一目で「あ、これ絶対釣れるやつや」となるレベルです(笑)

ゆっくりクエ竿でもセットしようと思ってましたが、潮を見た瞬間にバタバタとロックショアタックルを準備しはじめました。

 

 

潮もそうですが、特に今回運が良かったの思うのは、真正面から当て潮が効いている真北の釣り座へ潮が引いて降りれるようになっていたこと。

下の赤瀬自体はツルツルの岩で滑ることが多く踏ん張りが効かないですが、潮が引いた部分はフジツボ等でガッチリスパイクが効きました。

しかも潮が引いた場所から竿を出すと、周囲にハエ根がなく取り込みが楽。早速、潮が引いた場所に降りてルアーを投げ始めることに。

 

 

どう考えてもトップかミノーの当て潮だったため、まずはラピードF190を投入。しかし高浮力系のルアーは潮が早すぎて噛まず、まともに泳がない。

そこで、潜航しやすく潮を噛みやすいリベルタンゴ210にチェンジ。まともにルアーが動くようになったので、扇状にキャスト。

 

 

数投目、いきなり事件は起きました。突然、ゆうに1mを超える茶色い物体が、瀬の少し先でルアーへ魚体を見せながらのバイト!

カンパチを釣ってから1年半以上経ちますが、魚体が見えた瞬間「これはやばい・・・!!!」と全身の毛が逆立った感覚をよく覚えてます。

 

 

次の瞬間、ボトムに向かって一気に魚が走りはじめるとともにドラグ音が鳴り響く。全く止まりそうもない!!!

見えた魚体のデカさに半分パニックになりながら、少しでも取り込みしやすいように前に出てファイト。

 

 

なんとか竿を立てて耐えるも、魚はやがて左側の瀬が少し張り出している部分に突っ込みはじめます。

よく「根へ向かうのを止める」とか言いますが、どう考えても強引に引き剥がすなんて物理的に無理。

「そっちへ行くな!!!」と願いますが、ただ竿を立てて耐えるしかできません。

 

 

魚体がデカすぎるからか、瞬発的かつ機敏な引きではなく、めちゃくちゃ重い物体が移動しているような引き。

よく青物をかけると頭を降った時に叩いたような引きを感じますが、この魚は尾びれの重い一振りで一気にラインを出されるような感覚でした。

ただ機敏に動けないのが功を奏したのか、瀬際へは突っ込むものの障害物へ張り付くことはなく、奇跡的に浮いてきました。

 

 

「な・・・なんじゃこりゃあああ!!!」

浮いてきた魚体を見て驚愕。いや、いくらなんでもデカすぎる。しかもヒラマサじゃなくてカンパチ・・・それもヒレナガ!!!

 

 

浮いてきたはいいものの、声のかけられる範囲に人はおらず、単独でランディングするしかない。

手元に置いてあったフライングギャフを手にし、何度かミスしながら最後の力を振り絞ってギャフ掛けし、声を張り上げてなんとか磯にぶり上げる。

あまりの興奮と疲労でランディングしか瞬間に吐きかけました・・・。たぶん直前に飯食ってたら吐いてたと思う。

 

 

目の前の魚体は果たして現実に存在するのか・・・夢か?とかバカなことを考えながらサイズ計測。126cm・21kgという記録級のサイズ。

草垣群島やトカラなど、南方の島で巨大カンパチが掛かる話は何度も聞いてますが、まさか男女で・・・!?

 

 

一応過去数匹の釣果は聞きますが、この大海原でまさか自分のルアーにバイトして、それをラインブレイクすることなく釣り上げられるなんて・・・。

その後、あまりの出来事に放心状態になりながら夜のクエ釣りに備えてテントを張って仮眠しようとしますが、時化で女島灯台へ緊急移動。

結局、下の赤瀬に滞在できたのは3時間程度だったと思います。ちなみに同礁されていたハイサイ探偵団さんはトップでヒラマサを出してました。

本当に運が良かった・・・。

 

最後に:男女群島ドリームは健在だった。これまで釣ってきた魚たち

 

昔の文字通り秘境だった男女群島と比べて、現在は瀬渡し船も複数揃っていていつでも快適に男女群島遠征ができるようになりました。

良くも悪くもその一端を僕らYouTuberが担っていて、簡単に動画も見れるようになったので、「大人のディスニーランド」なんて言われ方もします。

男女群島はオワコンなのか?と言われることもありますが、これまでの釣行でクエは20匹以上、10kg超のキハダ、ヒラマサ、日本記録レベルのゴマフエダイまで釣っています。

 

今回釣ったヒレナガカンパチも含めて、特に回遊魚においてはまだまだ男女ドリームは健在だと強く思いました。

と、いうことで引き続き今年も男女群島にいそいそと通おうと思います(笑)

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