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記事: 幻の超高級魚「シブダイ」の釣り方 | 数釣りするコツ・仕掛け・餌・タックルを全て解説

幻の超高級魚「シブダイ」の釣り方 | 数釣りするコツ・仕掛け・餌・タックルを全て解説
ブッコミ釣り

幻の超高級魚「シブダイ」の釣り方 | 数釣りするコツ・仕掛け・餌・タックルを全て解説

夏の旬になると、キロ単価1万円を超えて1尾2万円〜4万円ほどで取引されるシブダイ。超高級魚の名前がピッタリの魚です。

自身が初めて狙ったのは3年ほど前ですが、最初は一匹釣るにも苦戦していました。が、その後シブダイの生態を理解し数釣りできるように!

サイズの割にめちゃくちゃ引くうえに、脂のノリが異常によく、最高の美味を味わえます。釣って楽しく、食べて美味しい究極の魚です。

 

 

今回は磯釣りで多くシブダイを釣ってきた経験をもとに、この魚の生態から使用するタックル、爆釣するためのコツについて解説していきます!

※今回の記事ではブッコミ釣りでシブダイを狙うための方法を解説しています。フカセ釣りで狙う方法については別の記事を参照してください。

 

シブダイを釣るコツは?少しでも数釣りするコツ

時期・時間帯:夏が旬で夜釣りが基本になります。

 

まずはシブダイを狙うための事前知識として、この魚の特徴を解説します。まず釣れる時期と時間帯ですが、シブダイは夏の夜釣りでよく釣れる魚です。

本土では5月頃から釣れ始め、6月〜9月頃に最盛期を迎え、その後10月〜11月頃まで釣れ続きます。基本的には暑い時期に狙う魚ですね。

また夜行性の魚で、基本的に夜釣りがメインになります。稀に日中に釣れることもありますが、夜間のほうが遥かに釣果が伸びます。

 

釣れる地域 | 伊豆・和歌山・四国南部・九州南部など

 △黒潮本流の影響下にある日本列島南側で釣れる

 

次に釣れる地域ですが、主に外洋に面した黒潮の影響下にある地域で釣れます。伊豆、和歌山、四国南部、九州南部が代表的な釣り場です。

主に岩礁につく魚なので、根が点在する外洋に面した堤防や磯でよく釣れます。釣れる地域では意外と神出鬼没なんですよね。

特に沖磯なら渡船屋が釣果情報を発信しているので、釣れる場所がわかりやすいです。初場所や慣れていない場合は、まず渡船屋で釣れているか確認してみるのがおすすめ。

 

△シブダイの近似種の超高級魚ナミフエダイ 

 

本土でも釣れますが、伊豆諸島や九州の離島などでは4〜5kgクラスの特大クラスが釣れます。他の魚種も釣れますが、余裕があれば離島遠征で狙うと最高に面白いです。

また九州南部離島や沖縄では大型の似た魚が釣れますが、これは「ナミフエダイ」という近似種で、こちらも超高級魚になります。

やや価格や食味は落ちますが、シブダイより個体数が少なく最大で10kg以上にもなる魚です!僕はナミフエダイのほうが好きです(笑)

 

シブダイの生態 | 群れで回遊し暑い日こそ数が釣れる

△肌寒い日はシブダイの活性が低い

 

次にシブダイを数釣りするにあたり、最も重要な生態について。まずこの魚は、単体ではなくある程度の群れで回遊して餌を捕食します。

つまり!釣れない時間帯は釣れないが、一度釣れ始めると連発します。いかに群れを足止めして、手早く数釣りするかが重要になります。

釣れるタイミングは様々ですが、他の魚と同様に潮の動き出し・止まりかけ・マズメ時など何かしら変化が起こるタイミングは釣れやすかったですね。

 

そして!もう一つ重要な要素が、人間が不快になるほど蒸し暑くベタ凪の日こそ多く釣れる、という点。

クエなど他の大物は時化や台風後など荒れているほうが釣れやすいんですが、シブダイはどういうわけか蒸し暑い日こそ釣れます。

逆に人間側が快適な風が吹いている日、夏場でも肌寒い日は全く釣れないか、釣れても1匹2匹など渋いことが多かったですね。

 

シブダイを釣るためのタックル・仕掛け・餌を全て解説

ブッコミ釣り用のタックル | 不意のクエ・スジアラも釣れるタックルがベスト

 

種類 号数・サイズ
ロッド ライトクエ竿、石鯛竿、ブッコミ竿 MH〜HH
リール 大型石鯛リール、SWスピニングリール8000〜14000番
ライン PE4号〜20号、リーダー20号〜40号

 

続いて!シブダイを狙うために必要なタックルを解説していきます。今回はブッコミ釣り用のタックルのみ紹介します。

万が一不意のクエやスジアラが掛かっても取れるように、石鯛竿のH以上かクエ用のライトタックルが最もおすすめです。

シブダイはサイズのわりにめちゃくちゃ引く魚なのと、シブダイとクエ・スジアラなどの大物は生息域が被っていて、たまに掛かることがあるからです。

 

△こんな魚が外道として掛かる可能性も・・・(笑) 

 

夜のブッコミ釣りは掛かる魚種やサイズを選べないため、なるべく大物を取れるタックル・仕掛けを使ったほうが後悔が少ないです。

他にも日中に石鯛釣りをするなら、タックルと仕掛けをほぼそのまま流用できます。自分も最初は石鯛タックルでシブダイを狙っていました。

もちろんとりあえずやってみるなら、スピニングのブッコミタックルでもOK。足場がいい堤防ならルアーロッドでも可能です。

 

▼シブダイはもちろん、クエ15kg・スジアラ10kg程度まで狙えるタックルはこちら

【磯・堤防】ライトタックルで大型クエを狙うタックル・仕掛けのおすすめ一覧【スタンディング】

 

シブダイ用の仕掛け | ブッコミ釣り用の基本仕掛けでOK

種類 号数・サイズ
ハリス フロロ20号〜30号、ワイヤー#34〜#32
タマン針、石鯛針20号〜30号
オモリ 30号〜50号

 

次に仕掛けですが、一般的なブッコミ釣りで使われるシンプルなものでOK。ただこちらも、不意の大物に耐えられるものを使うのがおすすめ。

またシブダイはベタ底よりも表層〜中層に浮いていることも多く、捨て糸を長めに取って少し餌を宙に浮かせて狙うほうが釣果が伸びるときも。

 

シブダイに最も有効な餌とは?餌取り対策も紹介します

 

  • サンマ
  • 小アジ
  • 小サバ
  • 小イカ
  • イスズミの切り身

シブダイに有効な餌ですが、サンマ、サバなど新鮮な青魚系ならなんでも食います。とりあえず手に入る餌を使いましょう。

一部地域では豆アジがめちゃくちゃ釣れる!という場所もあれば、小イカは餌取りには弱いものの、他魚種も含め最も食いがよく針掛かりもしやすいです。

ただシブダイが釣れる場所・時期は餌取りが沸きまくっていることがよくあり、これらの餌では太刀打ちできず瞬殺されることも。

 

特に離島が多いんですが、そのような場所では釣ったイスズミの切り身が使われます。鱗が付いているので餌取りには最強です。

さらには皮ごとつけて皮だけ針に残していくことで、イスズミの皮団子という対餌取り最強の特級呪物が完成します(笑)

これらは特段魚影の濃い離島ならではの釣法ですが、万が一餌取りの猛攻が酷すぎる場合は釣った魚の切り身も試してみてください。

 

シブダイを少しでも多く釣るコツは?意識すべき3つのポイント

深場より水深10M以内の浅場が最もベスト

 

続いて!いよいよシブダイを少しでも多く釣るコツを解説しています。基本的にこの魚は、活性が高い時ほど浅場を回遊します。

シーズン初期は深場から徐々に浅場に上がっていき、一定期間を浅場で過ごしたあと、水温が下がっていくごとにまた深場へ落ちていきます。

活性が高い個体ほど浅場を回遊しますが、群れが安全に定位できる場所があれば、3mほどの浅場で釣れたこともあります!

 

ただこれまで様々な水深の場所で釣りをしてきましたが、安定して数が釣れるのは地域にもよるのでしょうが、水深8m〜12m前後が多かったです。

特に最盛期の6月〜9月に狙うなら10m以内の浅場がおすすめで、シーズン後期になると15m〜30mラインで釣れるようになっていきます。

水深が浅い方が撒き餌が効きやすいのと、ダイレクトに引きを楽しめるので自分は浅場の方が好きですね。

 

数釣りするには撒き餌が超重要!

 

シブダイの生態でも解説したとおり、この魚は基本的に群れで回遊して餌を捕食していることが多いため、釣れる時は一気に釣れます。

そこで!少しでも群れを釣り座に寄せ、回遊してきた魚の活性をあげつつ、群れを足止めするために撒き餌が超重要になります。

個人的に、ブッコミ釣りで狙える魚のなかで「これほど撒き餌が有効な魚種はないんじゃないか?」と思うぐらい重要です。

 

  • 周囲にいる魚の活性を上げる
  • 回遊してきた魚を足止めする
  • 餌取りの活性を上げ、本命魚に気付いてもらう
  • 遠くにいる魚を針近くまでおびき寄せる

 

断続的に撒いて群れを少しでも寄せつつ、アタリがあったタイミングや釣れたタイミングで群れを足止めするために撒きます。

他にも過去、数時間反応がない状態で撒き餌をし、馴染んだタイミングでシブダイが釣れたこともあります。

釣具屋や渡船屋で撒き餌用のイワシが1ブロック15kg程度で購入できることがありますが、可能なら絶対に買った方がいいです。

 

蒸し暑くて人間が不快な日こそ大チャンス

もう一つ、渡船屋のベテラン船長に「シブダイは蒸し暑くて人間が不快になる日こそチャンス」とアドバイスをもらったことがありました。

その後何度もシブダイ狙いで磯に通いましたが、すごく反応が良かった日は大抵蒸し暑い日で、逆に風がある日や時化ている日は渋かったです。

雨や時化がなく、晴れが何日か続いたベタ凪無風の日が大チャンス!人間側は死ぬほど不快ですが(笑)、シブダイの反応は良くなるのでぜひ。

 

【余談】シブダイは少しの明かりでも釣れなくなるのか?

△普段これぐらいライトを焚いて撮影してます(笑)

 

シブダイを各地で狙っていると、「タバコの火でも釣れない」なんて言説が他の釣り人から聞こえてきたことがありました。

夜行性で夜に釣れる魚なのと、月夜より闇夜のほうが釣果が良いことが多いからですが・・・これは全くの迷信だと思っています(笑)

というのも普段、YouTubeで撮影する際はバチくそライトを焚いて撮影していますが、隣に人が並んでいても釣果が落ちることはなかったからです。

 

もちろんライトを直接海面に向けた際は釣果が明確に落ちましたが、釣れる時は魚の取り込みでヘッドライトを海面に向けても、直後に釣れます(笑)

海面へのライトはある程度気をつけたほうがいいですが、タバコの火すらつけない・・・というのはやりすぎだと思います。

というかそこまで気にしなくていいですw

 

最後に:ブッコミ釣りタックルのおすすめはこちら

△最高に脂が乗っているシブダイの刺身 

 

というわけで、今回は幻の超高級魚「シブダイ」の釣り方やタックル、数釣りをするコツについて解説してみました!

とりあえず狙ってみるならルアータックルでも問題ありませんが、シブダイはサイズの割に強烈な引きで、生半可な仕掛けでは切られます。

また同時にクエ、スジアラ、南の島ではGTなどバケモノ級の魚が掛かることもあるので、準備は万端にしておいたほうが後悔しないです!

 

▼ブッコミ釣りのおすすめタックル・仕掛けはこちら

▼クエ15kg・スジアラ10kg程度まで狙えるタックルはこちら

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