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堤防から高級魚クエ(アラ)が釣れる!ぶっ込み釣法のコツ・タックル・仕掛けのおすすめ一覧

堤防から高級魚クエ(アラ)が釣れる!ぶっ込み釣法のコツ・タックル・仕掛けのおすすめ一覧

2024/09/03 公開

これまで沖堤防で釣り上げた14.9kgのクエを筆頭に、様々なサイズを堤防で釣り上げてきました。

超高級魚のクエというと船釣りや秘境の磯でしか釣れないイメージがありますが、実は身近な波止でも釣れてしまいます!

しかも地域や時期によっては、こんな場所で!?と思ってしまう波止で10kgオーバーのクエが釣れることも。今回は堤防でクエを釣るコツから、タックルまで紹介していきます。

   

堤防からクエを釣るためのコツは?これさえチェックすればOK!

すでに釣果が出ている実績場が間違いない 

 

磯・堤防問わず、最もクエに近づく方法は実績場に行くこと。過去にクエが釣れた場所に行けば、何回か通うことで何かしら反応を得られます。

「○○(地域名や漁港名)+クエ釣り」などと検索すれば結果がわかりますが、クエの釣果はポイントに依存するので、情報を出さない人も多いです。

ではどうやって調べるのか?最も手っ取り早い方法は、堤防のピトン跡やアンカー跡を調べること。

 

 

堤防でこれをやると、器物破損に当たるので褒められたものではありませんが・・・。ただ確実に底物師が入った証拠になります。

特にアンカーボルトが2連で入っているような場所は、ほぼ確実にクエ師が入っています

自分は全く新規のポイントに入るとき、毎回現地にいってピトン跡・アンカー跡を探して釣り座を決めることが多いです。

 

 テトラ・敷石など目立つ障害物からまず探そう

△水中にしかない障害物も多いので現地でリサーチが必要 

 

次に探すのは、クエが潜んでいるであろうテトラ・敷石。特に外洋に面した漁港の大型テトラ付近には高い確率で居着いています。

テトラであればGoogleMapの航空写真でチェックできます。他にも、海底の敷石やブロック、魚礁にも居着きます。

これらは航空写真で見えることもあるし、現地に行かないとわからない場所もあります。自分はネットと現地、両方で情報収集します。

 

石鯛が釣れる堤防なら小アラは間違いなく釣れる

 

また間違いなくクエが潜んでいる地域で、石鯛が釣れる堤防では高確率でクエも釣れます。

むしろ過去の釣果を振り返ると、地元の人の間で大型石鯛が釣れる、と有名だった場所ほど釣果が上がっている印象です。

石鯛は基本的に潮通しのいい場所に付きますし、周囲にテトラなど障害物があるケースが大半で生息域が被っているためです。

もちろん例外はあるし、大型クエが釣れるかどうかはまた別の話ですが、小アラはほぼ間違いなくいると思っていいです。

 

水深は浅くても全く問題なく食ってくる

△完全に底が見える場所で14.9kgのクエが釣れた

 

また堤防でクエのポイントを探すにあたり、浅場を毛嫌いする人もいますが、5mほどの水深があれば全く問題なく釣れます。

例えば過去に沖堤防で14.9kgのクエを釣りましたが、透明度が高いとはいえ、日中は完全に底が見えるポイントで釣れました。

場所や時期、ベイト(餌となる小魚)の入り方、干満差によっては水深2〜3m程度でも釣れる時は釣れると思います。

 

 △沖堤防で釣り上げた96cm・14.96kgのクエ

 

一般的に水深が浅く、湾奥やワンドの中になればなるほど小型が釣れ、水深が深く潮通しがいいほど大型が出やすいのも事実。

基本セオリーに従いながらも、産卵期や秋の荒食い期には想像以上に浅場に大型が入ってくるので囚われすぎないほうがいいです。

ただ日中の釣りは別だと思っていて、基本的に足元から水深があり潮通しがいいポイントのほうが確実かと思います。

 

堤防ほど撒き餌が有効!毎日餌を入れましょう 

 

クエ釣りといえば、撒き餌をして大物を誘き寄せる・・・というイメージがある方もいると思いますが、間違いないです。

堤防ほど撒き餌が有効で、流れが緩いことが多く撒き餌が溜まります。また定期的に小魚が入ってくることが多く、クエも捕食のために回遊している可能性が高いからです。

仮に釣れなくとも、何日か通って撒き餌を入れ続けることで大物が餌について、釣れるケースもあります。

 

各漁協でクエの放流が増えてきた話

△2〜3kgの小アラなら本当にどこでも釣れる

 

また余談ですが、最近クエの漁獲量を増やす目的で様々な場所で放流が行われており、以前より小アラが釣れやすくなりました。

特に2〜3kg程度までなら離島に限らず、本当にどこでも釣れる印象です。こんな場所で?という釣り場でも上がっています。

放流クエはヒレの一部がカットされている場合などがあり、漁協などでアナウンスされている場合も。放流個体や小さな個体は将来大きなクエを釣るためにも逃してあげてください。

 

堤防からクエ(アラ)を釣るためのおすすめタックル・仕掛け一覧

 

 ▼堤防ライトクエ用のタックル
  1. ロッド:ライトクエ専用ロッド・石鯛竿 H〜HH
  2. リール:中型両軸リール・石鯛リール
  3. ライン:PE12号〜20号、ナイロン20号〜30号
  4. ワイヤー:#32〜#34番
  5. 針:スーパームツ 30号〜40号

 

堤防から本気で10kgオーバーのクエを狙うなら上記のタックルで必要ですが、小アラなら有り合わせでも問題ないです!

クエ用のタックルや仕掛けは高価なものが多いので、順番に揃えていっても大丈夫です。

 

ロッド:ルアーロッドでもOK!ただし大型は無理です

 

5kg程度までの小アラを狙うなら、専用ロッドを揃える必要はありません!手持ちのルアーロッドでOKです。

ただしクエは掛かるサイズを選べず、小アラ狙いでぶっ込んでいたら竿が根本からひん曲がり、切られた・・・という話を良く聞きます。

 しかも堤防は足元にテトラやブロックが入っている関係で、実は磯より大型を獲るのが難しいです。複雑なブロックに入られると絶対に出てきません。 

 

最初から10kgオーバーを狙うなら、専用タックルを用意するのが間違いないです。おすすめロッドについては下記で解説しています。

▶︎【磯・堤防】ライトタックルで大型クエ(アラ)を狙うタックル・仕掛けのおすすめ一覧【スタンディング】

 

リール:中古の船用リールか石鯛リール

 

リールに関しても手持ちのスピニングリールで問題ありませんが、大型狙いなら中古の船用リールか石鯛用リールがおすすめ。

最大ドラグ力が7kg以上なら小アラには対抗できますし、ロッドや仕掛けがしっかりしていれば10kg超も夢ではないです。

ロッドと比べると妥協できる部分なので、ある程度安いリールでもOK。ちなみに石鯛リールは安いものだと新品で4万円程度で購入可能。

 

ライン:PE6号以上かナイロン16号以上

  1. PEライン:6号〜20号
  2. ナイロン:16号〜30号

 

堤防クエ用のラインはPEなら6号以上、ナイロンなら16号以上がおおよその目安になります。

クエは沖に走る魚ではないので、100mも巻ければ十分。ちなみに自分は堤防でも15kg以上を狙っているので、PE20号を使用。

ただしあまり太くしすぎると、根掛かりした際に切れないなどのトラブルが発生することもあります。

 

仕掛け・針:大型を狙うならワイヤー一択

  1. 瀬ズレワイヤー:ワイヤー#30〜#32番
  2. ハリスワイヤー:ワイヤー#32〜#34番
  3. 針:スーパームツ30号〜40号 or クエ針30号前後
  4. オモリ:次世代型鉄オモリ ウェイロン30号〜50号

次に仕掛けについて。基本は画像のものを参考にしてもらえばOKですが、もし大型まで視野に入れるなら絶対にワイヤーは必要です。

堤防はテトラや基礎が入っているケースが多く、一度潜られると簡単には出てこないため、ハリスを擦られる前提になります。

ナイロンやフロロではどれだけ太くしても、擦れ続けばいつか切れます。ワイヤーならよほどの大型でない限り簡単には切れません。

 

△14.9kgを釣り上げた際、堤防の基礎に潜られワイヤーがボロボロになった

 

これまで堤防で釣りしてきて、ワイヤーでないと取れなかった・・・!というケースが頻発し、以降自分はワイヤーしか使っていません。

もちろん最初から小アラ狙いであれば、ナイロンやフロロでも問題ないです。場所によって仕掛けを使い分けましょう。

 

餌:スーパーで売っている魚やイカでOK

 

 ▼堤防クエでおすすめの餌
  1. アジ
  2. イワシ
  3. サバ
  4. カマス
  5. アオリイカ・ヤリイカ

 

使用する餌に関しては、スーパーで売っている魚やイカでOKです。堤防は磯に比べると餌取りが少なく、数パックで楽しめることも多いです。

撒き餌に関しては、自身はいつも安いアジやイワシを大量に買い込み、切り刻んで撒いています。こちらも磯に比べて少量でOK。

手軽に狙えるのが堤防クエの良さなので、適当なものでOK。もちろんブロックのサバやイワシを買えるに越したことはありません。

 

△あまりにもヤバすぎるヌタウナギの猛攻

 

堤防で気をつけるべきは餌取りの存在で、底が砂地の場合にヌタウナギが沸いていることがあります。

この餌取りだけは本当に最悪で、イカならものの数秒で跡形もなく無くなるほか、サバなどの魚も一瞬で頭の骨だけになります(笑)

ヌタウナギが沸いているかは一度行かないとわからないので、初めての釣り場では多めに餌を持って行くことをおすすめします。

 

竿受け・小物類

 

その他の用品ですが、自分は堤防でもピトンやアンカーを使用しなくて良いよう、板材を加工して専用の竿受けシステムを作っています。

前側に竿受けや板バネを設置し、バケツを2つ置いて重石として固定しています。意外と思い切り竿が曲がっても落下しません。

欠点としては、道具が多くなりすぎるのと重い点ですね。まぁこれはしょうがない。

他に、堤防でクエを狙う場合は荷物が多いので、キャンプ用のカートを使用しています。これ、めちゃくちゃ便利なのでおすすめ。

 

最後に:堤防で大型クエを狙おう!

ということで、今回は堤防でクエを釣るためのコツやタックルについて解説してみました。

何度も記事内で解説しましたが、場所によっては民家の目の前の小さい波止で釣れることもあるし、時期によっては想像以上の大型が入ってきます。

自分も初めて堤防でクエを釣ったのは長崎県の対馬という離島に遠征へ行った時で、こんなところで釣れるの?という場所でクエがかかり、今では完全にハマってしまいました。

 

 

憧れの魚「クエ」は意外と神出鬼没で、小アラなら思いのほか簡単に釣れることもあるので、まずはぜひ一度挑戦してみてください!

 

▼クエの基本的な生態や釣るコツは下記で徹底解説しています。

クエ(アラ)釣りの基礎知識 | 磯・堤防でのタックル・仕掛け・餌・ポイントを徹底解説します!

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