これまで全国津々浦々の磯・堤防へ通い、最大18kgをはじめとして様々なクエを仕留めてきたヨネスケと申します。
クエ釣りを始めるにあたって、最もハードルが高いのが竿選び。ただでさえ個体数が少ないクエを確実に仕留めるには、ロッド選びが最も大事です!
今回は自身の経験を踏まえ、本当に後悔しないクエ釣り専用ロッドの選び方、絶対におすすめのロッドについて徹底解説していきます。
大型クエを獲れる専用ロッドの選び方
実績で選ぶのが確実!人気の磯クエ専用ロッド一覧はこちら
メーカー | モデル名 |
がまかつ | グランドインパルス(現行)、グレートインパルス(廃盤)、インパルス(廃盤) |
ダイコー、ロッドコム |
牙城クエ(現行)、フルフィールドクエ(廃盤) |
ZENITH |
Despot(現行)、鳴瀬クエ(廃盤) |
DAIWA |
幻覇王 別誂クエ(現行)、夜光尖閣(廃盤)、小笠原11(廃盤) |
リョービ |
奄クエスペシャル(廃盤)、プロターゲットクエ(廃盤)、HG与路海峡(廃盤)、ビッグターゲット(廃盤) |
オリムピック | 大鵬(廃盤) |
プロマリン |
豪腕クエ(現行) |
クエ専用ロッドを選ぶといっても、ニッチな釣りがゆえに市場に出回っているモデル自体が少ないため、まず代表的なロッドを上記にまとめました。
表に記載した通り、廃盤になったモデルも多い上、生産数が少なく売り切れていることも多いので入手できるかが問題となります。
さらに銘竿と呼ばれる人気の竿は廃盤・中古問わずプレミアム価格がついていることが多く、入手難度を高めています。
|
etc...
手に入れられる機会が少ないので、釣具実店舗、インターネット、ヤフオク・メルカリなど様々なショップを利用して検索してみましょう。
ただ、個人的にはなるべく新品で手にいれることをおすすめします。中古だとブランクス内部までダメージがあるか判別が難しいためです。
特に竿は最も重要なアイテムとなりますし、一生に一匹の魚が掛かって破損したら目も当てられません・・・!
※グラス100%のオールドロッドは基本折れないためあまり心配入りません。
号数の選び方:通うポイントの最大サイズで決めるのが吉
▼対象サイズごとの号数一覧
対象サイズ | アルファベット表記 | 数値表記 |
〜30kg | M〜MH | 40号〜60号 |
〜40kg |
MH〜H |
80号〜100号 |
〜50kg超 | HH以上 | 120号以上 |
次に号数の選び方について。数値が下がるほど軽く扱いやすく、柔らかいため食い込みはいいですが、不意の超大物には対応が難しくなります。
メーカーごとに少し硬度表記が異なり、M、Hなどアルファベット表記、100号など数字表記と2種類あります。
同じ号数でもメーカーによってパワーが異なりますし、なんならモデルによって異なることもあります。あくまで参考程度にはしてください。
場所 | 対象サイズ | 号数 |
南紀和歌山、男女群島、その他地磯堤防 | 〜20kg | M、MH 40号〜80号 |
五島列島、壱岐、対馬、隠岐諸島 | 〜30kg | M、MH、H 40号〜100号 |
高知沖磯、伊豆群島、草垣群島、宇治群島 |
〜40kg | MH、H 80号〜100号 |
奄美群島、鹿児島離島、沖縄離島、トカラ群島 | 〜50kg | H、HH 100号以上 |
こちらもあくまで参考程度ですが、各地域ごとのおすすめ号数をまとめてみました。
一部モデルを除いて、石突のついたクエ竿であれば大体どんな号数でも20kg程度までは問題なく釣り上げられます。
迷ったら中古のオールドロッドを選ぶのもあり
▼代表的なオールドクエ竿
|
クエ釣りは昔のグラス100%オールドロッドが未だ現役で活躍しているケースが多く、ベテランほどこういう竿を使っていたりします。
超大物が相手だとトレカ®T1100G、トレカ®M40Xなどの最新高級カーボン・40T高弾性カーボンではなく、24T低弾性カーボンのほうが優れているうえ、グラス100%ならまず折れることはないからです。
もちろんこの手のグラス竿は棍棒みたいに太いですし、重いので取り回しは最悪です(笑)また中古しか出回ってないので入手難度が高いです。
この竿なら間違いない!磯クエ専用ロッドでおすすめの竿一覧
さて!ここからはいよいよ磯クエ専用のおすすめロッドを解説します。
何度も解説している通り、仮におすすめできても入手難度の問題があるため、ある程度市場に流通していてかつ素晴らしいロッドを紹介します。
【現行】ロッドコム 牙城クエシリーズ
自分が使っているから、という点もありますが、様々なスペックを鑑みて現行のクエ竿で最もおすすめできるのが牙城クエシリーズ。
ロッドコムの前身がダイコーというメーカーで、ダイコー時代からフルフィールドクエという超銘竿を出していたので信頼性は抜群です。
HH以外のモデルは竿先の食い込みがとても良く、違和感なく食わせながらもグラス含有比率が高く粘るため、超大型がかかっても折れづらい設計になっています。
牙城クエMで18kgのクエを始め、10kg超は様々なサイズを取ってきました。その他、30kg超級の実績が数々ある竿です。
唯一の欠点は、現行といえどもMHなど人気の号数は売り切れが多発していて入手しづらいのと、価格が高いという点です。
新品だと15万円前後するうえ、中古ではほぼ出回っていないため新品価格で手にいれる必要があります。
【廃盤】がまくえ グレートインパルスシリーズ
クエ竿といえばがまかつというイメージが強く、その中でも取り回しのしやすさと大型に対する粘りを両立しているのがグレートインパルスシリーズ。
自分は使っていませんが、こちらも大型の実績が多数ある銘竿です。廃盤なのでやや入手難度が高いです。
他にも現行の「グランドインパルス」という竿もありますが、性能より意匠に振っているため価格が35万円〜50万円程度します(笑) お金持ち専用ロッドですね。
また超銘竿として「がまくえ インパルス」があり、超大型を狙うにあたって定番中の定番かつ何十年と実績のある竿ですが、廃盤かつ流通量が少ないので手にいれるのは至難の業になります。
【現行】安価に買えるプロマリン 豪腕クエはどうなのか?
クエ竿で検索すると、おそらく真っ先に目につくのがこちらの豪腕クエ。なんとネット価格で5万円台後半〜8万円程度で購入できます!
自身も気になったので、買って使ってみました。まだ小アラしかあげていませんが、結論からいうとクエ釣り入門には向いていると思います。
やはりこの価格で手に入れられる現行クエ竿はデニスのDespotぐらいですし、あちらは振り出しに対しこちらは並継ぎです。
一方デメリットもあり、一番は「おそらくクエ竿として1から設計されたものではない」という点です。
カーボン含有比率99%で非常に軽量ですが、最初から30kg超の大物は想定しておらず、「とりあえず石鯛竿を太くして石突をつけた」という感じです。
ただ価格の安さ、すぐ買える点、軽量で取り回しやすい点は最高なので、入門用としては素晴らしいと思います。ただ最初から一生に一匹の大物を狙うなら別の銘竿をおすすめします。
最後に:今すぐクエ竿貯金を始めましょう!
と、いうわけで今回は磯で大型クエを仕留めるにあたって、クエ専用ロッドのおすすめ製品について解説してみました。
豪腕クエなどを除き全ての竿に言えることですが、基本クエ竿は欲しいと思ってもすぐ購入できないことが多いです。
価格もそれなりにしますが、ここは絶対に妥協してはいけない部分。どのみちすぐには手に入らないので、気長に貯金するのをおすすめします。
そういう意味では、最初に豪腕クエなりゼニス Despotを買っておいて、欲しい竿が完成 or 手に入った時点で乗り換えるという戦略は悪くないと思います。
いくら素晴らしい竿でも、釣りにいかないと釣れるものも釣れないですからね(笑)
ぜひ、理想のクエ専用ロッドを探してみてください!