これまで日本全国様々な釣り場へ行き、ブッコミ釣りでロウニンアジやクエ、カンパチなど様々な魚種を釣ってきました。
ブッコミ釣りは針・ハリス・オモリだけのシンプルな仕掛けですが、この仕掛けの作り方や針によって釣果が変わることも・・・!
今回はブッコミ釣りで使う仕掛けの種類と使い分け、また普段使っているおすすめの針・ハリスについても徹底解説していきます!
ブッコミ釣り用の仕掛けの種類と使い分け
魚種 | リーダー | ハリス | 針 |
堤防でマダイ・コロダイ狙い | ナイロン12号〜16号 | フロロ10号〜16号 | タマンスペシャル16号〜18号 |
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砂浜・堤防でGT狙い | ナイロン40号 |
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磯でクエ狙い | 道糸PE20号、ワイヤー32番 | ワイヤー34番 |
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あくまで目安ですが、各魚種ごとに使用している仕掛けをまとめました!ハリス、針は餌の大きさによって臨機応変に変更します。
【基本】ベタ底仕掛け
まずブッコミ釣りで使用する仕掛けですが、特殊なものを除いて2種類あると思っています。最も基本となるのはベタ底仕掛け。
捨て糸を短めに、ハリスを1ヒロ取ることで底に這う形になり、違和感なく魚に食い込ませることができます。
多くの魚が死に餌を捕食するとき、底付近を回遊して餌を漁っているので非常に理にかなった仕掛けです。ブッコミ釣りのメッカ、沖縄ではほぼこの仕掛けが使われます。
一方デメリットはハリス側を長めに取って餌を着底させるので、根の激しいところでは根掛かり連発する点。
また根が激しく、なおかつ潮流が早い場所だと長いハリスが流れで根に巻くので最悪。基本的にこの仕掛けが有効活用できるのは主に砂地ですね。
オモリが先に来るため仕掛けが安定しやすいので、仕掛けが流されやすい遠投にも向いてます。50m以上投げる場合は基本この仕掛けを使います。
捨てオモリ式仕掛け
もう一つがハリスを40〜50cm程度と短めに、逆に捨て糸を1ヒロ以上と長めに取ることで餌を宙に浮かせる捨てオモリ仕掛け。
主に根が激しい場所、近投がメインになる磯でのブッコミ釣りではほぼこの仕掛けを使っています。
餌を宙に浮かせられるのでアピール力が高いのと、万が一根掛かりしても最悪オモリだけの犠牲で済むことが多いです。
他にもメリットはあって、針が手前に来るので魚のアタリを感知しやすいこと、またウツボ・エイなど底生の外道を避けられる可能性があります。
ただし遠投してラインの角度が変わると針が底についてしまい、ベタ底仕掛けよりも根掛かりの危険性が高まります。
同じ釣り場でも仕掛けによって魚の反応が変わることがあるので、例えば1本目の竿をベタ底仕掛け、2本目を捨てオモリ式など使い分けることもよくあります。
大物狙いでおすすめの針・ハリス・オモリについて
がまかつ タマンスペシャルが最強
続いてブッコミ釣りで使用する針ですが、魚種問わず「がまかつ タマンスペシャル」が圧倒的におすすめ!自分は基本この針しか使いません。
軸が太く、22号の小さい針でGTの28kgを釣った時も全く曲がる気配がありませんでした。他にも大型GTの実績が数々ある針です。
刺さりもいいんですが、本当に渋い時は掛かりづらいこともあるので、その際は細軸の「がまかつ ファインタマン」を使用します。
GT・大物狙いならがまかつ ガーラスペシャル
タマンスペシャル唯一の欠点は大型の針がないことですが、少し前にさらに大型の「がまかつ ガーラスペシャル」が発売されました。
クエ針と近い形状・軸の太さになっており、最初からGTなど超大型魚を狙う場合は間違いなくこの針。これまで20kg〜28kgを仕留めました。
基本は26号〜28号が使いやすいです。上記の2種類があれば針に困ることはないです。
ハリスはフロロカーボン22号〜50号が基本
ハリスはいくつか選択肢がありますが、タマンやGTなどの大型魚を狙う場合は場所問わずフロロカーボンの22号〜50号が基本になります。
20号以下のハリスを使う人もいますが、場合によってはタマンにすら切られることがあるのと、細くするメリットがほぼないので22号以上が無難。
ちなみにハリスの種類は40号まではルアー用の「YGK FC アブソーバー」、50号以上は最強のハリス「シーガー プレミアム万鮪」を使用。
磯での大物狙いならワイヤー仕掛けもあり
もし磯で大物狙いのブッコミ釣りをするなら、ワイヤー仕掛けもありです。特に根に潜られやすい根魚を狙う場合はキャッチ率が大幅にあがります。
専用の仕掛けを作る必要がありますが、自分は最初からクエを狙う場合は必ずワイヤー仕掛けを使っています。特に10kg以上を狙うなら確実です。
ただ流れが早い場所などでは通常の仕掛けより根掛かりする可能性も高くなってしまうので、状況によって使い分けするのが吉。
▼ワイヤー仕掛けの作り方はこちら(クエ用なので針・ワイヤーサイズは落としたほうがいいです)
【磯・堤防】クエ釣り用仕掛けの種類と作り方 | 自作に必要なアイテムまで全て紹介
環境に優しい鉄オモリ「ウェイロン」を作りました
ブッコミ釣りで重要なオモリですが、根がかりが激しい場所で有毒の鉛オモリを何度も切ることに罪悪感を覚え、環境に優しいオモリを開発しました!
鉄製のオモリで、鉄は最終的に自然に還るのと自然に対し毒性がないので、普通にオモリを根掛かりさせるより環境負荷が少ないです。
他にもスイベルが付いていて糸絡みを防止する機能もありますが、最近鉛オモリが円安で高騰しているので、鉛より安い号数も多く出てきました。
特にブッコミ釣りでよく使用する40号・50号に関しては、ネットで探すより価格が安いことも多いです。ぜひチェックしてみてください!
ブッコミ釣り仕掛けの作り方
▼仕掛け作りで用意するもの
アイテム名
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号数・番手
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ビーズ玉
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なくても可
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パワーサルカン
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1〜2/0
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ハリス
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22号〜40号
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針
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18号〜30号
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- リーダーに誘導天秤とビーズ玉を通す
- リーダーにサルカンを結束
- 針とハリスを結束
- ハリスとリーダー側のサルカンを結束
- オモリに捨て糸を結束し、誘導天秤に結束
- 完成!!!
続いて、具体的にブッコミ釣り仕掛けの作り方を解説していきます!まずリーダーに誘導天秤とパール玉、サルカンを通して結束。
ビーズ玉はクッション用ですが、なくても大丈夫です。
次に、ハリス側に針を結束。外掛け結びでも内掛け結びでもOK。
ハリスをリーダー側のサルカンに結束。針以外は全てユニノットです。今までかなりの数の魚を掛けてますが、結束で切られることは基本ないです。
最後にオモリと捨て糸を結束すれば完成!めちゃくちゃ簡単です!
最後に:仕掛けは余分目に買っておきましょう
というわけで、今回はブッコミ釣りの仕掛けについて解説しました!タマンからGTまで、この仕掛けの作り方を覚えればOKです。
※逆に本土のマダイやシーバス狙いには仕掛けがゴツすぎるので向いていません。
ブッコミ釣りは場所によって、どうしても根掛かりが連発するので仕掛けは多めに持っていったほうが後悔しません!
▼ブッコミ釣りのタックルについては下記で解説しています。